Twinkle Chaos -オープニング-

　見上げても空はなく。
　見下ろしても大地はなく。
　見渡しても境はなく。
　広がるのは、無限の『混沌』。
　音もなく。
　光もなく。
　闇もなく。
　ただ、流れ込んでくる想いだけがそこにあって。

　――温もりが、生まれた――

　光が生まれ。
　形が生まれ。
　命が宿り、動き出して。
　その煌めきが、更に明確な形を作り出す。

　――明確な、『混沌』を――

　それはただ、そこで待つ。
　自分を生み出してくれた者を。
　自らの作った、その場所で。

　――それは、ティル・スロートと名乗った――