コイン


 表か裏か。
 それだけで全てを決められるのなら、どれだけ楽だっただろう。

 放り投げたコインは、色々なものにぶつかって。
 その度に、表か裏かの答えを出す。
 けれど、それだけで全てが動く事もなく。

 何かの拍子に、転がるコイン。
 表でもなく、裏でもなく。
 そこにある、もう1つの面。
 圧倒的に小さくて、それだけでは立つ事もままならず。
 それでも、それが無ければ存在は出来ない。

 倒れないように、転がり続けるコイン。
 倒れてしまえば、それは終わり。
 そこにもまた、1つの答えが残る。
 それまでそこにあった、もう1つの答えに気付く事もなく。

 どこまで、転がり続けるのだろうか。
 どこまで、転がり続けられるのだろうか。
 答えを見つける事は、出来ないまま。
 何かにぶつかるまで、転がり続ける。

 いつか、そのままで支えてもらえる事を願って。

 あ、こっちはついでで、1月6日関係ないです

 これは元々、某人と話してた事がベース
 表と裏の2面だけではないですよ、と
 すでに1年以上前にした会話だけど、なんとなく思い出したので
 同じ時期に同じ人に、書いてみてほしい話があるって言われて、未だに放置してしまっているのも含め
 忘れてはいないですよ、という意思表示を
 ……その人がここを読んでいるかどうかは知らないけど

 改めて書いてると、割と自分にも痛かったけど、それはそれ

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