綺麗事


 死ぬのは、嫌いだ。
 それは、全てを捨てることだから。
 それは、全てが消えることだから。
 僕が生きてきた道も。
 僕がこれから歩く道も。
 僕が今まで関わってきた人達も。
 僕がこれから出会うはずの人達も。
 その全てを、失くしてしまうことだから。

 それでも、人は何時かは死ぬ。
 全てのものに、必ず死は訪れる。
 ならばそれは、綺麗事なのだろうか?

 ――それらが、ただの綺麗事だとしても。

 例え、どれだけの迷惑を掛けていても。
 例え、どれだけいがみ合っていても。
 例え、どれだけ遠くにいても。
 例え、どれだけすれ違っても。

 僕は、僕が生きていることが嬉しい。
 そして僕は、君が生きていることが嬉しい。

 ――だから、信じたい。

 それは、ただの綺麗事。
 それだけでは意味のない、ただの幻像。
 だからこそ、追い求める理想像。

 ――そしていつかは、幸せな日々を。

 1年前にちょっとした事があって、その時に勢いで書いたもの
 書くだけ書いて、ひっそりとアップまでしてあったりしたのですが、結局公開はせずに
 でもまぁ、そろそろ良いかな? と
 笑い話にでもなれば良いんですが

 ただ、こんな事を言える資格もないよな、多分
 だからこそ信じたかったんだろうけど

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