流れ星


 夜空を見上げる。
 天上に輝く、小さな星々。
 その微かな光が、私を包む。
 それは小さな光でも。
 私の目の前を照らすことは出来なくても。
 それでも、自分の姿だけは照らされる。
 その光さえなければ、私は1人でいられたのに。

 口を開いては、閉じる。
 白い息と、共に吐き出される言葉。
 その言葉は、誰に届けられることもなく。
 それでも、明確な誰かの為に。
 吐き出され続け、そして、消えていく。

 何度でも見上げる空。
 常に私を照らし続ける光。
 やがてその光はぼやけて、私の上に落ちてくる。
 何粒も。
 何粒も。
 全てを洗い流すように。
 そして、その光の軌跡を残すために。


 たった1つの願い事。
 それも小さな光に飲み込まれ、流れていく。
 それでもまだ、消えない想いは――

 気が付けば更新自体がかなり久しぶり
 と言うわけで、場繋ぎなつもりで1つ
 ……だからと言って、15分程度で書いてるのもどうかとは思ったけど

 本来はいつもの感じの短編にするつもりが、オチが決まらなかったのでこっちに
 こっちなら多少投げっぱなしでも良いよね、とかいうのも違うんだろうけど
 むしろ救いがなかったのが問題か……それはこっちならあんまり関係のない事、と
 久しぶりな割に、感覚は悪くない気がしたけど……どんなものでしょ?

 てか、星で何か書いてみたかったんだけど
 暗いイメージが強いのは夜空だから?

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