半欠け


 いろんな想いが流れてくる。
 だけど、私は満たされない。
 想いが、流れてきた端から零れていく。

 満たされない。

 やがて、全ての想いが零れ落ちて。
 虚無の器だけが残される、そんな感覚。
 否定したくても、否定できない。
 理由は、自分でもわかっている。

 だって、器が半分、欠けているのだから。


 ぽっかりと穴が空いた器。
 埋める術は、私にはわからない。
 蓋をする事すら、私には出来ずに。
 ただ、零れ落ちていく。

 いつか、埋める事が出来るのだろうか。
 いつか、誰かが埋めてくれるのだろうか。
 今は何もわからない。
 その間にも、零れ落ちる想い。

 抱えたのは、届かない想い。
 背負ったのは、半欠けの器。
 そうして、いつの間にか。
 前に進むことが、出来なくなって。

「せめて、幸せな夢でも、見れたらいいのに」

 今は、それすらも叶わない。

 そして勢い任せに書いてみる

 リクエストネタを書く前に、今まで書いてたのを見直してみたわけですが
 1つ目の「さようなら、大好きだった人」だけ、書いてる内容が違うんですよね
 なんらかのイメージと言うより、ただ1キャラの気持ちを書いてる感じで
 元々短編小説のつもりで書いたのでそうなってたんですが
 で、またそんな感じのを書きたいなと思ってこんな感じに
 題名がこれになったのは最近やってたゲームの影響だと思いますが、ネタとしてはサクッと固まったので良しです

 しかし実作業時間が1時間程度の割にはお気に入り
 と言うか、それぐらいの勢いで書けないと辛いんだよな、このコーナー

inserted by FC2 system