夢影


 影が、揺らいだ。

 いつか通った道。
 いつか描いた夢。
 いつか浮かんだ涙。
 いつか結んだ絆。

 全ての物がおぼろげで、遠い世界に霞んでいく。
 目に映るのは、影法師。
 掴もうとした手をすり抜けて、実体は遙か遠くに。
 幻影だけが、側に佇む。

 そこにある影は迷いを映し。
 暗闇に包まれて、夢を生み出す。
 薄れていく境界線。
 超えた先は光か闇か。
 それもわからず、ただひたすらに。

 たった1つの確かな想いも、小さな影に取り込まれ。
 その足先は、永久に彷徨う。
 揺らぐ事のない答えを、見つけられるまで。

 ――けして見つからない答えを、見つけられるまで。

 ……勢いって、割と大事?

 『夢影夜』なんてタイトルのSSを書いたわけですが
 その時に考えた『夢影』って言葉が気に入ったので、何となく書いてみたわけですが
 そのイメージが上手く書けたかは微妙だなぁ……
 と言うか、いつも以上に何を書いてるんだかわからない感じが
 ……これでいいんだろうか、このコーナー

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